開港初日だけは、チャーター便もあって、賑やかだったようでした。
ただ、明日からしばらくは、アシアナ航空ソウル便の1日1便だけで、
4月にスカイマークの神戸便1便が加わっても、お寒い状況が続きます。
県民も必要としないこんな空港は、地元政治家の利権のために、
無理やり作ったようなもので、昨年6月4日に開港した静岡空港同様。
開港前の静岡空港へは、悠くんと二人で見学に行きましたが、
お茶畑の山の上という立地の悪さにもビックリでした。
ついでに、開港が延期となった立ち木も、近くで見ました。
しかも、空港の周りでは、当時の与党議員(国・県)のポスターに、
静岡空港開港を実績のようにアピールするものを多数見かけました。
開港間際だったこともあり、さすがに空港反対の看板などはなかったです。
静岡空港建設にかかった2000億円の大半を静岡県が支出しているのに対し、
茨城空港は250億円ほどで、しかも、国が管理する空港として作られたので、
茨城県の支出が3分の1の100億円ほどなのが、まだ、救われてるのかも。
とは言っても、無駄は無駄で、一体、誰が責任を取るというのだろうか。
本当にこんな無駄空港が作られることには、憤りを感じます。
開港近くになって、茨城空港は、格安航空会社(ローコストキャリア)に、
活路を見出そうとしていますが、結局、どこも、定期便には躊躇しています。
でも、本当に、格安航空会社(LCC)を誘致しようというのであれば、
中途半端ではダメで、国も思いっ切り規制緩和すべきでしょう。
お寒い茨城空港だって、やり方次第では、驚きの効果も期待できます。
似たような例で、アイルランドのライアンエアーを思い出します。
欧州の大都市から遠く離れたローカル空港同士を結ぶことで、
劇的な安値を実現して、急成長を遂げています。
アジアに目を向ければ、エアアジアなんかには是非来て欲しい。
そして、彼らの思い思いの価格設定で、運航してもらうんです。
ただ、今の条件では、どこも定期便を就航しようとは思わないでしょう。
アシアナ航空やスカイマークだって、いつ撤退するか分かりません。
空港そのものは、この先どうせ赤字続きになるんだろうから、
着陸料をタダにするくらい大盤振る舞いして利用客が増やせば、
茨城県にとっても、経済効果は計り知れないはずです。
それができないようなら、数年以内に廃港にした方がマシでしょう。
それにしても、今日だけ記念運航された、スカイマークエアラインの、
茨城空港発羽田空港行きの20分のフライトには乗ってみたかったです。
さすがに、就航日のフライトは、航空マニアに押さえられたようで。
スカイマークの5800円の格安運賃で、茨城から神戸には一度是非。
規制緩和の実験的な空港になることを期待したいですが、
何もせず赤字を垂れ流すだけの空港のままなら、
いつの間にか廃港になっても、何にも気にしません。