知り合いの雑誌編集の方から、試写会のお誘いがありました。
『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』という、
1956年のハンガリー動乱を描いた映画。
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=8572
汐留にある、徳間のシアターでの鑑賞です。
マスコミ向けの完成試写会だったので、その関係の方ばかりです。
先の参議院選挙に新党日本から出た、有田さんもいました。
ストーリーは、ハンガリー動乱で、民主化運動に捧げる
女子学生と、水球のオリンピック代表との恋物語。
でも、このハンガリー動乱と、メルボルン・オリンピックで、
ハンガリーが水球で、ソビエト連邦を下したことは、事実です。
自由を手にするために、ハンガリーの一般市民が、
体制に立ち向かって、デモを起こし、最後は銃を取ります。
第二次世界大戦後、東西両陣営による冷戦が始まりましたが、
欧州でも、東西分割されて、東欧はソ連の支配下に置かれました。
しかし、東欧各国では、自由を求めて、民衆蜂起がありました。
ハンガリー動乱は、その自由への革命の一つでした。
しかし、周知の通り、ソ連の軍事介入によって、この革命は潰れました。
民主化運動に加わった人々は、秘密警察に捕らえられ、一部は粛清。
映画の最後に登場したハンガリー作家マライ・シャーンドルの
「天使のうた」が、僕には一番印象的でした。
自由の国に生まれた者には理解も及ぶまい
だが私たちは何度でも繰り返し噛みしめる
自由がすべてに勝る贈り物であることを
ハンガリーが再び自由を手にするのはその33年後、1989年です。
この年、日本はバブル真っ只中、僕は東京に戻ってきました。
東京大学に入学、しかも、学生が自由を謳歌する駒場寮に居住。
東欧で次々起きている、民主化運動を、固唾をのんで見守ってました。
同じ年、中国でも民主化運動が起きますが、戦車が踏み潰します。
天安門事件です。多くの学生の血が流れました。風化しつつあります。
駒場寮に住む、中国人留学生にも、圧力があったらしい。
1991年、僕は、初海外旅行でソ連渡航。その年末、ソ連崩壊。
自由を手にするために、多くの血も、涙も流されました。
それこそ、自由の国に生まれた僕には理解も及びません。
これで、核戦争の危機から自由になれる。そう期待した90年代。
行き過ぎたグローバリズムが、テロリストを生み出したのだろうか。
21世紀初頭の今、大国が対テロ戦争と称する争いの真っ只中です。
その後、現在公開中の気になっていた映画も観てきました。
『ベクシル 2077日本鎖国』
アニメですが、実写のような、素晴らしい映像です。
http://www.vexille.jp/
しかし、ストーリーが僕の心には響きません。
観た人の評価が極端に分かれていたので、映像がいいが、
ストーリーがちょっとなのかなと思っていたら、やはりそうでした。
やはり、フィクションは、リアルには、かなわないのか。
いや、フィクションと思える、フィクションが良くないのか。
こういう映画が好きな方には、いいかも知れませんが。
ちなみに、2077年、僕は112歳、悠ちゃんは70歳。
世界の枠組みがどうなっているのかさえ、見当がつかない。
いや、それよりも、温暖化による、環境バランスの破壊が心配。




